2007年11月23日(金)12:34

ポーランドの新首相はEU改革条約を近日中に批准する意向

ワルシャワ(AP)

ポーランドのドナルド・トゥスク新首相はEU政策の急転換を発表した。金曜日、ワルシャワの議会で行なった施政方針演説で首相は、ポーランドはここ数日中にEU改革条約に調印するつもりだと述べた。加えてできるだけ早くポーランドのユーロ圏加盟を目指すと発表した。

さらにトゥスク首相は税金を引き下げ、国家財政の赤字を削減すると約束した。ポーランドへのアメリカのミサイル防衛システム配備については、まず隣国諸国と協議を行なった後、アメリカ政府と引き続き交渉を行うと述べた。これもヤロスワフ・カチンスキ前首相の政策からの転換と見なされている。

ワルシャワの議会では議論の後、この日の晩、リベラル系の市民プラットフォームと農民党の連立から成るトゥスク新政権の信任投票を予定している。

トゥスク首相は自らの経済政策を「民主主義的資本主義」と称した。私は企業意欲を刺激すべく、規制緩和と民営化を推進するつもりだ。「民主主義的資本主義の本質を成すのは、自由な経済政策と連帯的社会政策である」、と首相は説明した。またインフラストラクチャの整備改善も発表し、ぼろぼろの道路網や老朽化した鉄道網を今後数年中に近代化すると語った。

50歳のトゥスク首相は、正常化を求める多くの国民の希望について、自らの政権の大きな責務と述べた。「ポーランド国民は正常な国に正常な政府が樹立されることを望んでいる」とPAP通信は首相の言葉を伝えた。新政権はEUや隣国ドイツとの関係を改善するものと見られている。ポーランドの対外関係はヤロスワフ・カチンスキ前首相の2年間の任期中に著しく緊張が高まっていた。

施政方針演説の前、トゥスク首相と農民党のヴァルデマール・パヴラク党首は連立協定に調印している。

原題:Tusk will EU-Reformvertrag in wenigen Tagen ratifizieren




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